AKUMA NO SHIRUSHI

Saturday, April 29, 2017

mon père,GIACOMETTI

2014年悪魔のしるし新作演劇公演

わが父、ジャコメッティ

YOKOHAMA:Oct.11-13 | KYOTO:Oct.16-19 | SWITZERLAND:Nov.4,6,11

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『わが父、ジャコメッティ』再演@国立国際美術館(大阪・中之島)

「エッケ・ホモ 現代の人間像を見よ」展(2016年1月16日(土)~3月21日(月・祝)/国立国際美術館)関連事業・ダイキン工業現代美術振興財団創立20周年記念事業として再演いたします。
この展覧会は、さまざまな社会的矛盾、不合理に直面する中で生みだされる現代美術の人間像をテーマとしたものであり、そのような作品群の先駆けともなったジャコメッティの制作行為を題材にした演劇として上演いたします。

詳細はこちら

横浜公演

■日時

10月11日(土)13:00/18:00
10月12日(日)13:00/18:00
10月13日(月・祝)13:00

☆ポストパフォーマンストーク
11日18:00開演 core of bells x 危口統之
司会:島貫泰介
12日18:00開演 阿部海太郎 x 荒木悠 x 危口統之
司会:金森香

★託児サービス 公演一週間前までに要予約、有料
[問合せ]イベント託児マザーズ
Tel:0120−788−222

■会場

KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ

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主催:悪魔のしるし×KAAT神奈川芸術劇場

京都公演

■日時

10月16日(木)20:00
10月17日(金)20:00
10月18日(土)14:00【前売完売】
10月19日(日)19:00

☆ポストパフォーマンストーク:10月18日(土)14:00の回終演後
ゲスト:福永信(小説家) 出演:危口統之

★託児サービス ¥1,500・要事前予約。申込は10月12日(日)まで
[予約・問合せ]Kyoto Experiment事務局075−213−5839(平日:11〜19時)

■会場

京都芸術センター 講堂

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546−2
Tel:075−213−1000

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主催:Kyoto Experiment

スイスツアー

■日時

11月4日(火)

■会場

Theater Chur(クール)

■日時

11月6日(木)

■会場

Teatro Soziale Bellinzona
(ベリンツォーナ)

■日時

11月11日(火)

■会場

Das Neue Theater am Bahnhof
(バーゼル)

主催:CULTURESCAPES

staff

作・演出 Text,Direction
危口統之 Noriyuki KIGUCHI
原案 Original text
「ジャコメッティ」「完本 ジャコメッティ手帖」矢内原伊作 / みすず書房 Noriyuki KIGUCHI
Giacometti and Giacometti Diaries by Isaku Yanaihara
(1996, 2010, Misuzu Shobo, Ltd.)
映像 Video
荒木悠 Yu ARAKI
音楽 Music
阿部海太郎 Umitaro ABE
照明 Lighting Design
大島真(KAAT神奈川芸術劇場)
Makoto OOSHIMA [KAAT Kanagawa Arts Theatre]
音響 Sound Design
本村実(KAAT神奈川芸術劇場)[横浜公演]
Minoru MOTOMURA [KAAT Kanagawa Arts Theatre] (Premier, Yokohama)
小早川保隆 [京都公演、スイス公演]
Yasutaka KOBAYAKAWA (Kyoto Experiment、Swiss tour)
字幕操作 Subtitle Operation
木口啓子 Keiko KIGUCHI
舞台監督 Stage Management
佐藤恵 Megumi SATO
グラフィックデザイン Graphic Design
宮村ヤスヲ Yasuwo MIYAMURA
制作補 Production Assistant
堀朝美 Asami Hori
制作 Production Management
悪魔のしるし Akumanoshirushi
岡村滝尾(オカムラ&カンパニー)
Takio OKAMURA [Okamura & Company]
澤藤 歩(KAAT神奈川芸術劇場)
Ayumu SAWAFUJI [KAAT Kanagawa Arts Theatre]
共同製作 Co-production
KAAT神奈川芸術劇場 KAAT Kanagawa Arts Theatre
Kyoto Experiment
企画 Produced by
悪魔のしるし/KAAT神奈川芸術劇場 Akumanoshirushi & KAAT Kanagawa Arts Theatre
製作 Presented by
悪魔のしるし Akumanoshirushi

阿部海太郎

1978年生まれ。幼い頃よりピアノ、ヴァイオリン、太鼓などの楽器に親しむ。東京藝術大学と同大学院、パリ第八大学第三課程にて音楽学を専攻。音楽史への独自の解釈をふまえた独創的な音楽世界をつくり出す。舞台、映画、ドラマなどの音楽制作のほか、他ジャンルのクリエイターの作品制作に音楽で携わることも多い。
www.umitaroabe.com

荒木 悠

1985年生まれの美術家。2007年米国ワシントン大学芸術学部彫刻科卒業。2010年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程修了。在学中から映像を中心とした制作を開始。カメラで考察することを主題に“未知の領域” を記録し続けており、その活動範囲は自らの胃や口の中から様々な国や地域までと幅広いようでいて狭い。
www.yuaraki.com

悪魔のしるしプロフィール

危口の思いついた何かをメンバーたちが方法論も知らず手さぐりで実現していった結果、演劇・パフォーマンス・建築・美術など多様な要素をもつ異色の集まりとして注目される。作風は基本的に、演劇的な要素の強い舞台作品と、祝祭的なパフォーマンス作品という二つの系統。構成員のほとんどが演劇を専門とせず、その表現は演劇のかたちをとりながらも、常にそれ 以外の方法や、価値観を組み入れながら製作をしている。参加者が出演者となったり、または、ある人物にとっての日常業務が舞台上に載せられることによって、それを「演劇」と呼ぶなど、役者と観客の関係を融和させる活動が特徴的である。

悪魔のしるし 主な作品

  • 2005年1月 演劇公演『悪魔のしるし』(リトルモア・ギャラリー)で行った同名の公演をきっかけに、断続的に活動開始
  • 2010年8月 瀬戸内海国際芸術祭パフォーミングアート部門参加作品「搬入プロジェクト#3 (唐櫃公堂計画)」(香川県豊島)
  • 2010年11月 F/T10公募プログラム参加作品『悪魔のしるしのグレートハンティング』(池袋BASE THEATER)
  • 2012年1月 TWS TOKYO EXPERIMENTAL FESTIVAL ―SOUND,ART&PERFORMANCE vol.6参加作品『桜悪魔の園しるし』(渋谷TWS)
  • 2012年9月 KAFE9参加作品「倒木図鑑」(KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ)
  • 2013年9月 『悪魔としるし』(相鉄本多劇場)
  • 2013年12月 『注文の夥しい料理店についての簡潔な報告』(似て非ワークス)
  • 2011年~2014年「搬入プロジェクト」韓国、スイス、鳥取、スロヴェニア、クロアチア、六本木アートナイト、ハンガリー公演など
    www.akumanoshirushi.com

ticket

横浜公演

日時指定・全席自由席・整理番号付
一般 前売:3,000円/当日:3,500円
シルバー:2,500円 U24(24歳以下):1,500円
高校生以下:1,000円

※シルバー、U24、高校生以下はチケットかながわのみの取扱
※車イスでご来場の方は、事前にチケットかながわにお問合せください。
※未就学児はご入場いただけません。

■チケットかながわ
http://www.kaat.jp
tel:0570-015-415(10時〜18時)
窓口: KAAT[10時〜18時]/音楽堂[13時〜17時・月休み]
■チケットぴあ
http://pia.jp
電話予約:0570-02-9999(Pコード:438-877)
■e+(イープラス)
http://eplus.jp/kaat

京都公演

(日時指定・自由席)
一般:2,500円
ユース・学生 :2,000円 シニア:2,000円
高校生以下:1,000円(前売り/当日)
ペア:4,000円(前売のみ)

※ユースは25歳以下、シニアは65歳以上
※当日券は前売券+500円(高校生以下は同額) ※未就学児はご入場いただけません

■Kyoto Experimentチケットセンター
(11:00-20:00、9/21までは日曜定休)
窓口:京都市京区室町通蛸薬師下る山伏山町 546-2 京都芸術センター 2F
WEB:http://www.kyoto-ex.jp
[セブン-イレブン引取、要事前登録{(無料)}
tel:075-213-0820[セブン-イレブン引取]
■京都芸術センター
[10:00-20:00]窓口販売のみ
■チケットぴあ
http://t.pia.jp
tel:0570-02-9999[Pコード:438-257]

スイス公演

★チケットのお申し込みや詳細はCULTURESCAPEのウェブサイトをご覧ください。
www.culturescapes.ch/

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木口敬三 Keizo KIGUCHI

木口敬三 Keizo KIGUCHI

1941年岡山県倉敷市生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。フランス政府私費留学試験合格後、パリ留学(1968~1970)。1971~1972再渡仏。帰国後は故郷倉敷を拠点に、油彩画、銅版画を中心とした制作活動を行っている。

木口統之 Noriyuki KIGUCHI

木口統之 Noriyuki KIGUCHI

1975年岡山県倉敷市生まれ。横浜国立大学工学部建設学科卒業。大学入学後演劇サークルに所属し舞台芸術に初めて触れるも卒業後ほどなくして活動停止、建設作業員として働き始める。周囲の助けもあって2005年あたりから断続的に活動再開。2008年、演劇などを企画上演する集まり「悪魔のしるし」を組織し現在に至る。

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大谷ひかる Hikaru OTANI

1991年東京生まれ。洗足学園音楽大学ミュージカルコースにて四年間、学内公演活動に励む。卒業後、三条会東京公演「三条会のゼチュアンのぜんにん」出演。現在、映画美学校アクターズコース4期生。

ジャコメッティ

【著】矢内原伊作【編集】宇佐見英治、武田昭彦

完本 ジャコメッティ手帖

【著】矢内原伊作【編集】武田昭彦、菅野洋人、澤田 直、李 美那

みすず書房

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''Mon Père, Giacometti'' Chur Photo : Takio Okamura

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"Mon Père Giacometti" KAAT Photo:Hideto Maezawa

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新聞掲載:バーゼル(スイス公演)

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April 29, 2017

バーゼル地方紙Basler Zeitungの文化欄にて劇評を書いていただきました!

 

【バーゼル新聞 2014年11月13日木曜日】

 

日本のだまし絵「わが父、ジャコメッティ」

トーマス・ヴァルドマン

 

人形浄瑠璃文楽で日本の伝統文化遺産を示したカルチャースケープスでは、続いて世代間の葛藤、西洋の象徴を通した疎外、フクシマ以降の意味探しに関する現代演劇プロジェクトが上演される。

火曜日にアーレスハイムのノイエステアター(新劇場)で上演された芸術家集団悪魔のしるしによる作品「わが父、ジャコメッティ」は、そのうえ実験によって成り立っている。演出家・パフォーマーの危口統之は演劇ではなく建築やパフォーマンスを起点としている。彼は父と息子との間の好意と不信感に関する物語を語り、そこにはアルベルト・ジャコメッティとの出会いが入り込む。ジャコメッティらしい、人間と芸術の「不完全さ」に関する遊びがここでは計画的に行われている。同時にこのプロジェクトはパリのジャコメッティのアトリエで交換学生として学び、ジャコメッティの絵のモデルも務めた矢内原伊作の書籍に基づいている。

 

ガムテープによる彫刻

作品の大筋は以下の通り:認知症の父(危口の実父で画家の敬三によって演じられる)は自分がジャコメッティであると思い込み、絵を描き、学校で習った程度のフランス語を話す。その息子(危口統之)はその幻想に付き合って、父の絵のモデルを務める。舞台上では危口父としての実際の経歴と物語の登場人物としての経歴が混ざり合い——作品の由来も共に語られる。女優(大谷ひかる)は自らのキャリアビジョンについて語るが、日本からの交換学生と不倫していたジャコメッティの妻アネット役にも変化する。

大量の小道具(振り子時計、イーゼル、ロッキングチェア、ジャコメッティの彫刻を思い出させるガムテープによる仮面)により奇妙で滑稽で感動的な人物と知覚のだまし絵が立ち上がる。ドイツ語字幕はただ理解を助けるだけでなく、演出の一部となっている。この作品はジャコメッティの引用を拠り所として「自分がどこにいるのか分からない」という文章だけでなく、「私は誰なのか?」という問いかけによって幕を閉じる。

(翻訳:横堀応彦)

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母からの手紙 14通目〜最終章〜

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危口統之・阿部海太郎 往復書簡 10月31日 危口より

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試演会アンケート 危口統之作

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試演会(倉敷)その5

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"Mon Père, Giacometti" Bookmark 2

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危口氏挨拶文より

思いつきではじめた企画だとしてもジャコメッティにずっとつきあっていると頭もだんだんぼんやりとしてきて、「自分がどこにいるのかさっぱりわからない」という彼の口癖が移ってきてしまった。見えるものを見えるままに描こうとする彼は、それが無謀な試みであることを知りつつそれでもなお毎日何時間も画布や粘土に向かい続けたのだが、たしかな方法を持っているわけでもないのでいつも失敗する。地図も道具も持たぬまま山を登るようなものだ。彼は登頂に成功したという確信を持てぬまま死んだ。いま私たちは各地の美術館で彼の絵や彫刻を見ることができるが、それらはあくまでも挑戦の痕跡であり、彼の死により仕事が中断された以上、完成することはない。つまり作品とはいえない。

んなことを考えてばかりいたら、もともとよくわかってない演劇というのがますますわからなくなってしまった。これまで何回か公演を打ってきたが、これほど自分の仕事に確信を持てぬまま本番を迎えることはなかったように思う。この次はどうなるのか、考えただけでもおそろしい。さしあたっては、観客の皆さまにもこの不安を共有してもらえることを以って今回の試みの成功としたい。